
「撮影って、思った以上に体力勝負…!」そう感じたのは、『陽一くんちのそばの実シリアル』のレシピ写真を撮り続けていたある冬の日のこと。
このシリアル、ただの食材じゃないんです。
栃木県・塩原の若者たちが中心となって活動する「青空プロジェクト THE DAY」が、放置されていた畑を再生し、そこで育てたそばの実を焙煎して作ったもの。地域の思いが詰まった、ちょっと特別な一品です。
私たちミナトヘルスプランニングもその活動に共感し、製品化をサポートしています。
ひと袋の購入が、耕作放棄地の再活用という地域の挑戦を、そっと後押しする力になります。
「撮って、食べて、また撮って」レシピ考案の試行錯誤
ある日、試作品のそばの実シリアルをポリポリつまみながら、
「これ、サラダに入れてみようか?」「お稲荷さんに混ぜたら面白いかも」
そんなふうにアイデアを出しながら、どんな料理と相性がいいのか、組み合わせをひとつずつ考えていきました。
冷やしぜんざいにパラリとふりかけると、香ばしさとプチプチ感が加わって、意外な和スイーツに。
鶏つくねのタネに混ぜて焼けば、食感が楽しくて思わず笑顔に。
カレーごはんに混ぜてもOK…。
「あれ?これ、どんな料理にも合うんじゃ?」そんな発見と試行錯誤の連続でした。
もちろん、新しいレシピを試すたびに、その魅力を最大限に伝えるための商品写真撮影もセットです。
撮影の裏側、ちょっとだけ本気でご紹介

商品写真の撮影で一番こだわったのは、「自然光」です。
特に食べ物は、照明よりも自然光の方が「おいしそう」に見えます。
やわらかく、素材の質感や立体感が出やすく、色も自然に表現できるからです。
しかし、撮影時期は冬。太陽がいい感じに部屋に差し込むのは、わずか1〜2時間ほど。
その限られた時間で、料理して、テーブルを整え、構図を考えて…まさに時間との勝負でした。
たとえば、メインビジュアルの、木のボウルにそばの実シリアルを山盛りにして、スプーンですくっている写真。
実はこれ、地味に大変だったんです!
まず、ボウルを“山盛り”に見せるために中は上げ底(笑)。
上にきれいに並ぶように、手で少しずつならして整えます。
右手でスプーンの先っぽをそ〜っと持って、指が写り込まないように画面をチラチラ確認。
左手はカメラの三脚に添えて、
「タイマー連写の方がうまくいくかな?いやでも、この不自然な体勢でピント合うかな…」
なんてブツブツ言いながら、ひたすら試し撮り。
ピント合わせにタイマー設定、ちょっとでもズレると「うーん違う!」の繰り返し。
「よし、これだ!」と思えた瞬間、思わず肩の力がふっと抜けました。何枚撮ったかは、もう数えてません(笑)
こだわりレシピの1枚:「料理」以上の体力勝負?

ランチ風の撮影では、コーンスープに「そばの実シリアル」をふりかけて撮影。
でも、ただスープだけではさみしいので、ベーグルとサラダを添えて、ワンプレート風に。
ここからが長い…。
カメラをのぞきながら、ベーグルの角度を変える → サラダの葉が暗く見える → 黒オリーブをちょっと移動 → カメラをのぞく → クロスにシワが… → 直す → またのぞく。
そんな風にしてようやく撮れた一枚。
自然光がやわらかく差し込む一瞬を逃さないように、夢中でシャッターを切った時間は、正直「料理」以上に体力を使っていたかもしれません。
でも、苦労した分だけ「うんうん♪いい感じの写真」になったと思えた瞬間、「これでやっと完成!」と、画面を見つめながらにやりと笑ってしまいました。
『陽一くんちのそばの実シリアル』は、地域の課題と若者の想いが詰まった、ちょっと特別な一品です。
撮って、食べて、また撮って。つくる人も、食べる人も楽しくつながれる、そんな一品になっていきますように。
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